高く売るための方法
査定価格は販売価格とは違います。しかし、査定価格は販売価格を設定するための重要な基準値です。少しでも評価が高くなるのが望ましいので、まずは高評価を得るポイントを押さえてみましょう。
購入時より高くなるのは周辺の変化
購入時は商業施設や交通期間などが充実していなくても、周辺の開発が進み、電車やバスなどの公共交通機関が最寄りに新設されたり、学校が増えたことで通学の利便性が良好になるなどが起因します。
大きく評価を引き上げることができるのですが、個人レベルでどうこうするというのは現実的ではありませんので、各自治体に今後の都市計画などを問い合わせてみるのもいいかもしれません。
土地の評価のポイント
土地の査定価格を算出する上で最も重視されるのは、立地と広さであることは間違いありませんが、その他にも土地を評価するポイントはありますのでご紹介いたします。
日照
住居用の土地をお探しの方は、日当たりを気にされることがとても多いです。そのため、南向きひな壇のように、日当たりが取れる土地は高い評価を得ることができます。
形状
正方形・長方形などの四角形の土地は、建築の自由度や日照の観点から好まれますが、四角形で評価が高まるというより、不整形地の場合は評価が低くなります。
方位
接する道路の向きで価格差が出ます。日当たりのいい南側道路ほど高く、東側と西側の価格差はなく、北側道路は5~10%割安です。角地は開放感や日照が優れるため評価が高めです。
間口・幅員
道路に面する幅(幅員)は広ければいいわけではありませんが、家を建てるには4m以上の道路に接している必要があり、間口は5~10m、幅員は5~6mほど面していると評価が高まります。
綺麗な状態にする
更地であれば不要な残存物などを撤去することで評価は高まります。また、古屋であれば解体して更地にすることで評価は高まりますが、費用が掛かるため、売出価格に加算するなどの工夫をすると良いでしょう。
時事的な要因
査定価格より販売価格に直接影響が出るポイントです。例えば、増税前は新築戸建ての駆け込み需要が発生するため、土地の購入を急ぎたい買主によって、相場より高い価格で取引される可能性があります。
北道路の土地
玄関は北向きになるものの、南側に庭をとるように配置すれば、道路側からのプライバシーを守れて、吹抜けやライトで明るさの不安も解消できます。マイナス評価をプラス評価に変えられる不動産会社なら評価は低くならないでしょう。
旗ざおの土地
旗のような形の土地のことです。敷地延長とも呼ばれ、全面道路から奥まった土地で割安になりやすいです。周囲が建物に囲まれるため、日当たりが悪い場合もありますが、騒音も少なく隠れ家のような住居にできるメリットもあります。
傾斜地の土地
起伏の多いエリアに多く、高低差の度合いによって5~10%割安になります。基礎工事などに費用が掛かる場合もありますが、地形を活かした眺望のいい家や日当たりのいい家を手に入れやすいため、傾斜地だからといって評価が低くなるとは限りません。